30年以上にわたる開発実績と信頼
メタテクノでは大手電機機器メーカーからの委託を受け、オフィスプリンターの開発をしています。 確かな品質と提案により委託元のメーカーからの信頼を得て、30年以上の開発実績があります。 オフィスプリンターのコントローラー部ファームウェア開発からプリンタードライバー開発まで開発実績があり、 対応することが可能です。
メタテクノの開発経験
メタテクノではプリンターに携わる以下のブロック・モジュールに対する開発実績を有しております。
オフィスプリンター開発
制御、デバイスドライバー、通信と幅広い分野での開発実績とノウハウがあります。
- 電源制御(電源OFF/ON、スリープモード、エコモード、省電力モード制御など)
- 印刷ジョブの制御(両面印刷/Nin1、縮退処理印刷、ジョブの中止など)
- RTOS および、組み込みLinux環境でのデバイスドライバー開発(GPIO用、タイマー用、周辺アクセラレータ用など)
- オフィスプリンターとサーバー、およびホスト間の通信(HTTP/HTTPS、WebDAV、SOAP、SSLなど)
- エンジン制御(サーマルヘッド部制御、用紙検知センサ制御、搬送ローラー制御など)
プリンタードライバー開発
お客様に合わせたカスタマイズドライバーを省コスト且つ、素早く提供可能です。
標準的な機能を作り込んで用意した「スケルトンドライバー」を用意しています。
この「スケルトンドライバー」に、対象機器に依存する部分のみ実装すれば、お客様に合わせたドライバーを作成することが可能です。標準機能以外のお客様要望についても、すばやく対応することが可能です。
また、インストーラー、およびインストーラー内でのボード作成・選択などドライバー特有の手順の対応や、OS言語設定にUI言語を追随するローカライズ対応が可能です。
レンダリング処理開発
アフィン変換、透過処理、色変換、RasterOperationなどの専用処理の対応ができます。これらのレンダリング処理はプリンタードライバー側、コントローラー側の双方で開発実績があります。
コントローラー側のレンダリング処理では、高速化の一環として、SIMD命令対応、アセンブラ解析およびチューニング、プロセッサ分割による負荷分散の知見があります。ConfigurableProcessor開発や、周辺アクセラレーター制御の実績もあります。
クラウド
オフィスプリンターにおけるクラウド開発では、AWS(アマゾン ウェブ サービス)を利用し、設計・実装・評価までを行った実績があります。
AWSを使用しデバイスの稼働状況を顧客毎にレポート作成するサービスを開発しました。本開発では、Webアプリケーションからのデータ投入、集計、帳票サービスへのレポート作成指示、レポートダウンロードまでの全ての機能に対応しました。
開発事例
開発事例1(デバイス情報通知システム)
サーバーから予め指定されたスケジュールに従って、プリンター内のデバイス情報を自動で大手電機機器メーカー内のサーバーへ通信するシステムを開発しました。これによってユーザーからの問い合わせが入る前に、メーカー側からユーザーへ適切なサポートを行える仕組みを実現しました。
開発事例2(印刷用画像処理のスループット向上)
ユーザーが印刷したいジョブをプリンターへ送信すると、一度PDL(PageDiscriptionLanguage)という印刷用の中間言語に変換され、プリンター内で印刷用画像に復元されます。
印刷用画像へ復元に時間がかかるということは、印刷のスループット低下に直結し、ユーザーにとって大きなストレスになります。
以下を組み込んだ印刷用画像処理モジュールを開発して高速化を図り、同一時間での印刷のスループット向上を実現しました。
- SIMD(※1)命令適用に処理画素数の向上
- マルチプロセッサ化による負荷分散と並列処理の実現
※1:Single Instruction Multipule Data の略。ひとつの命令で複数のデータに対して並列処理を実施することが可能。
開発事例3(カスタムプリンタードライバー開発)
メタテクノではMicrosoftが提案するユニバーサルドライバーを核として、標準的な機能を予め作り込んで用意した「スケルトンドライバー」を用意しています。標準機能以外(UIの変更や印刷イメージ編集など)のお客様のご要望についても、必要部分だけ「スケルトンドライバー」に変更を加えることで、省コストで対応が可能です。
開発事例4(サーマルプリンター開発)
サーマルプリンター(A6感熱紙対応モバイルタイプ)の開発では、ホストからデバイスまで一括して受託した実績があります。ホスト側はWindows8.1/10 向けのプリンタードライバーやランゲージモニターの作成により、デバイスの操作を実現しています。
デバイス側はUSBおよびBluetooth通信、画像処理(パケットデータの解析や印刷指示)、エンジン制御(印刷制御やヘッド/モーター制御など)によりデバイスとしての動作を実現しています。