メタテクノは、プリンター/複写機市場で培った30年以上の業務実績をベースに、特にJDF等によるシステム連携・コンバーター
の分野で強みを持ち、商業印刷に関する柔軟性のあるシステムを開発・提供してきました。
生産設備の稼働状況をリアルタイムで確認することが可能となる見える化のシステム開発の実績も豊富です。
また、システムそのものの開発だけでなく、生産現場が抱える課題の解決に向けた要件定義/コンサルティングも承ります。
少しでも気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

目次

    1. JDF等によるシステム連携・コンバーター
    2. 見える化のシステム開発
    3. 要件定義/コンサルティング

1.JDF等によるシステム連携・コンバーター

印刷現場における課題


紙の指示書を使ったり、工務から現場に内線電話することで、手作業が多くなっていませんか。
生産性向上のためには、受注あたりの手作業を減らすことが重要になってきます。

システム連携による解決策

複数システム間をデータで連携すれば、作業がスムーズになります。

営業・工務が使用する基幹システムやMISと、現場が使用するMESや印刷機を連携すれば、正確に・リアルタイムな指示ができます。
その一方で、システム連携を進めるとなった場合
MIS(上位ソフト)はCSVしか出力できない・印刷機はJDFしか受けられない
このようなことはありませんか?

それぞれのシステムの仕様を吸収する接続システム(コンバーター)を用いて、データの形の差異の課題を解決します。

システム連携 具体的には

JDF等でシステム間連携を行うことで、基幹システムやMISと、工場内の機材が直接コミュニケーションを行うことができます。
MIS、基幹システムなどで管理している受注データから必要な情報をデジタルデータとして抜き出して、
生産設備に直接インプットすることで、同じ情報を別の場所、別の人が再入力する必要がなくなります。
また、生産設備から得られる作業実績(着手・完了時刻など)を自動的に収集することで、手書きの日報を集計する手間が削減でき、工場内見える化にも繋がります。

技術的な強みと独自のポジション

CIP4menberメタテクノは、印刷における国際標準化団体CIP4のメンバーであり、システム間連携の規格 ”JDF” 策定にも関わってきています。
また、自社特有の製品を持たない独立した立場で、JDFによるシステム連携に精通したIT企業として、国内では他にないユニークなポジションを取っています。そのため、複数メーカー間の調整が必要なシステム連携はもちろん、印刷機器メーカーに対する技術的な支援やコンサルティングなど、多くの実績を積み重ねてきており、生産管理全般のノウハウも蓄積しています。

お問い合わせJDF/JMF/CIP4

事例紹介

事例紹介1 ~ 接続システムの受託開発 for 印刷会社

Before After
印刷設定などを手動で設定するため生産性が低い
(部数であれば印刷データを複製して投入する対策もあるがデータ量が増加する)
印刷設定などを自動で設定することによる生産性向上

接続システムの受託開発 for 印刷会社
印刷会社において、年賀状印刷など短期間での小ロット大量受注に対応するため、生産管理システムとデジタル印刷機をシステム連携させる必要がありました。
その際、印刷部数などを受注ごとに動的に設定する必要もありました。
そこで、生産管理システムが保持する印刷ジョブ設定情報(CSV)をホットフォルダ経由で取得し、JDFへ変換してデジタル印刷機(コントローラー)へHTTP経由で投入するツールを開発しました。
デジタル印刷機は複数メーカーを検討されたため、それぞれのメーカー仕様に合わせて、JDF/JMFやMIMEの実装のすり合わせを実施しました。
また、デジタル印刷機側の処理性能などに合わせて、ジョブ送信間隔を制御する仕組みを実装しました。

事例紹介2 ~ システム連携コンサルティング for 印刷会社

Before After
機材設定や印刷時PPF選択などがすべて手動になっているため生産性が低い 自動連携による設定プリセットやPPF自動選択などによる生産性向上
受注別コストが見えていないことで投資効果などの判断が正確にできない 手書きの日報に依存しない受注別コストの集計による経営判断の合理化

システム連携コンサルティング for 印刷会社

印刷会社において、JDFを軸としたシステム間連携を実現させるための要件定義を支援しました。
現場視察及び各工程の作業担当者へのヒヤリングを重ね、印刷工場が抱える課題を明確化した上で解決策をご提案しました。
具体的には、生産管理からプリプレス&プレス&後加工までの各工程での作業を洗い出し、受注番号(ジョブID)をキーにしたJDFによるデータ自動連携を提案。
紙ベースでの指示や記録、それに伴う転記や再入力を削減し、生産性を向上するための施策となりました。
合わせてシステム連携に向けて課題となる点を提示しました。

お問い合わせ

 

2.見える化システム開発

印刷機の稼働状況をご存じですか?


生産性向上のためには稼働状況や稼働率を把握し、現状のどこに問題点があるか知ることが大切です。
また、手入力の日報ではジョブ数や印刷枚数が分かっても細かいデータまで記録するのは難しいです。
加えてメンテナンスを適切な時期に行えていないと故障してしまうこともあります。

見える化システムを導入してみませんか?

そこで見える化システム導入をおすすめします。
細かい稼働状況のデータを印刷機から自動で収集し、システムがデータを集計してその結果をWeb上で見ることが出来ます。
するとオペレーターがメモをとったり、計算したりする手間を削減したり、メンテナンスを行うべきタイミングを表示したり出来ます。

事例紹介

印刷業界の非効率性を解消する目的として見える化システムを開発しました。
具体的には、印刷機や基幹システムから稼働データを自動で収集し、クラウド環境にデータをアップロードします。
そのアップロードされたデータを集計し、集計されたデータをWeb上で見ることが出来るシステムです。
クラウド環境で動いているので、インターネットに接続できればアクセス可能です。
つまり、スマートフォンからでも確認可能なため外出先からでも手軽に稼働状況をチェックすることが出来ます。
また、集めたデータに対して分析ツール(BIツール)を適用して問題点を特定することも可能です。

お問い合わせ

 

3.要件定義/コンサルティング

現場の困りごとをお聞きします

印刷設備メーカーが、印刷設備の新機種開発に合わせてMISなどの周辺システムとの連携を見直すにあたり、JDFに精通した企業として、JDFに関するコンサルティングを依頼されました。

システム開発コンサルティング for 印刷設備メーカー

現行機種と同等のライン構成だけでなく、今後の新機種の販売展開の可能性も考慮しつつ、工場のシステム群がどう接続されるべきか、そのためにJDF/JMF接続機能はどのように設計されるべきか、ということを助言しました。
また、印刷設備についてだけでなく、接続されるシステム群の稼働情報を収集・閲覧するシステムに関しても、印刷MESという方向性があることを提示しました。
それにより、システムの位置づけを捉え直して、ユーザーのニーズにより広く対応することができるようになりました。

※メタテクノはPAGE2011カンファレンス「顧客視点による戦略的ワークフロー構築 」で、印刷MESという考え方を提案しました。詳細はこちら(外部ページ)

また、別の印刷設備メーカーでは、クラウド上で受注から生産管理まで一気通貫で管理できるシステムを設計するにあたって、JDF連携の観点から必要な物事を示してほしいということで、コンサルティングを依頼されました。
メタテクノは、どのようなデータがどのようなタイミングで必要になるか、そのデータをどのようにJDFに変換するか、ということを助言しました。
それにより、データベースの構成を適切に見直すことができ、多くの印刷設備に柔軟に対応できるJDF生成の仕組みを組み込むこともできました。

お問い合わせ